高温下でも安定した収量性、果ぞろいで食味に優れるミニトマト
ミニトマト きゃろるぽぽ
特長
●高温期でも比較的安定して収穫できます。
●果皮は薄く、甘みと酸味のバランスがとれたおいしい品種です。
●花が多く付き過ぎないため、株の生育を維持しやすく、裂果や軟果に強い特徴があり栽培しやすいです。
特性
1. 萎凋病(F:R-1)、ToMV(Tm-2a型)、葉かび病、斑点病に抵抗性でネマトーダに耐虫性のミニトマト。
2. 果重は12~15g程度で、果ぞろいがよく、裂果の発生が少なく、上物率が高い。
3. 草勢はやや強く、節間は詰まるが、異常茎の発生が少なく作りやすい。
4. 果皮が薄く、果肉が厚い。高糖度で肉質よく、食味極良。
5. 下段より花数が適度で、花房が安定しているので、花数が増える段もあるが、摘花作業を軽減できる。
栽培上の注意点
・草勢はやや強めでスタミナのある品種であるが、着果性に優れ、低段からの果実の肥大もよいので、草勢の維持がポイントとなります。
・灌水不足は着果不良の発生を助長するので、天候に合わせて、少量多回数の灌水管理を行うとよいです。
・温度管理は最低夜温10~11℃で管理し、マルハナバチを使用する場合、12℃程度を確保するようにします。低温管理の場合はホルモン処理を確実に行います。
・花数が安定しているので、摘花は必要ありません。低段の花数を確保するため、若干若苗定植にするとよいです。
・低温期に過繁茂で果実に光が当たらないと、果実温が確保できず、果実の着色が遅れる傾向にあるので、過繁茂の場合は適宜、摘葉を行います。
・裂果に強く、果肉が厚く、日持ち性がよいので、通常は赤熟収穫を心掛けます。しかし、赤熟した状態で樹にならせ過ぎると、果実にしわが発生する事があるので注意が必要です。
・高温、乾燥により果実のへたが取れやすくなる事があるので、作後半まで適宜灌水を行い、極端な乾燥気味の管理とならないよう心掛けます。
・高温期の窒素過多により、芯腐れが発生することがあるので、抑制栽培の元肥は極力少なめとし、追肥も1回当たりの窒素成分を控え少量多回数で行います。